LUCAS MUSEUM|山本容子美術館 

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TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜

July 09.2020


25 『死』


©Yoko Yamamoto

「しんとした厩。光りながら飛んでいた。
小さな窓からさす光の中を。美しい三色の蝶がただ一羽。」

プラテーロは死んでいた。
四つの脚は硬く血の気をなくし、天をさしていた。
最も美しい言葉とリズムとあっけない死。
プラテーロの魂のカタチは、プラテーロのカタチにした。

Category: Gallery
Posted by: lucas

TITLE:【Others】読売新聞 夕刊 「たしなみ」挿画

July 07.2020

2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。

2020年6月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。


©Yoko Yamamoto

読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年7月7日のテーマは「金銀すなご一粒のマナー」恩田侑布子さんです。

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July 07.2020


24 『カーニバル』


©Yoko Yamamoto

日暮れ時のカーニバル。寒い。
子供たちは、ロバの鳴き真似をしながら、彼を鳴かせようと
プラテーロを囲んで回りつづけている。
男らしく、逃げ出すプラテーロ。でもプラテーロは泣きべそをかいてしまった。
ロバは鳴くけれど泣かないのに。

アラベスク模様の馬飾りがすべりおちた。
私はモロッコのフェズで見つけたタイル模様がバラバラになるところをイメージした。
プラテーロのけりあげた後ろ足は、今までの版画のどこかにかくれていますよ。

Category: Gallery
Posted by: lucas

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July 05.2020


23 『回復』


©Yoko Yamamoto

インティメイトな時は「冷たく 同時に暖かく 永遠の輝きに満ちている」
ヒメネスは「療養の部屋の中」でクリスマスの夜の通りの音を聞いている。
そして想像をする。
「栗を焼く煙と 厩から立ち上る湯気 平和な暖炉の息づかいに包まれている町」を。
プラテーロの鳴き声を遠くに感じながら、思い浮かべては感動する。親密な時を。

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July 02.2020


22 『ジプシーたち』


©Yoko Yamamoto

この詩のはじまり。大萩さんのギターは力強いジプシーのロマ音楽の拍子を奏でる。
その音に乗って歩くたくましい女性。
冬の「赤銅色の陽の光の中」町の中心へと道を降りてくる女性。
その存在の強さを引き立てているのは、
静かにジプシーの女性の到来をかぎつけているプラテーロ。

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June 30.2020


21 『十一月の田園詩』


©Yoko Yamamoto

たそがれ時、プラテーロは背に松の枝をふわりと積んで野原から戻ってくる。
「規則正しい歩調」「繊細で軽やかな歩調」「謙虚で穏やかなロバ」の神聖な姿を描く。

左のプラテーロ
切り抜き銅版の四つの足の凸凹したカタチで歩調を表現してみる。

右のプラテーロ
額から鼻先へ続くラインが地面へと続いてゆく。
張子人形の首の運動を思い出して、穏やかさを持ったラインで
包まれるプラテーロを描いてみた。

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Posted by: lucas

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June 28.2020


20 『カナリアが死んだ』


©Yoko Yamamoto

「黄色いアイリスの萎んだ花びら」のようになって、
銀の鳥籠の中で死んでいたカナリア。
九月のこと。子供たちが世話をしていたカナリア。
満月の夜だ。庭の土に埋めてあげよう。皆で。
カナリアは死んだ。ただそれだけなんだ。
私も死んだ鳥を掌にのせた記憶があります。
でも、あまりの軽さに驚き特別な気持ちになりました。

Category: Gallery
Posted by: lucas

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June 25.2020


19 『月』


©Yoko Yamamoto

「ゆっくりぼんやりと戻ってきた」プラテーロ。
桶にうつりこんだ星と一緒に二杯も水をのんだあとに。
九月のなまあたたかい香りのする月の下。
月を見上げたプラテーロは耳を片方づつふった。
絵からその固く小さな音が聞こえたらよいのだけれど。

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TITLE:【Others】読売新聞 夕刊 「たしなみ」挿画

June 23.2020

2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。

2020年6月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。


©Yoko Yamamoto

読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年6月23日のテーマは「在宅のマナー」星野博美さんです。

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June 23.2020


18 『日曜日』


©Yoko Yamamoto

町に鐘が鳴る。遠くに次の鐘が鳴る。音は重奏をするけれど
「鐘と鐘の間の静けさ」もあり、そこに「九月の朝の隠れていた姿」がみえる。
スズメバチが飛び回り、蝶は舞っている。
静けさに包まれた時にだけ聴くことができる羽音。
食べるのをやめたプラテーロと読むのを止めたヒメネスが、
ときにみつめあうスローな動き。銅板を葉草雲型に切ってみた。

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