2016年10月29日竣工。自治医科大学附属さいたま医療センター外来新棟。

「アート・イン・ホスピタル」をコンセプトにした空間で、アクリル壁画をエントランJ’S PLACEに設置。

自治医科大学附属さいたま医療センター 外来新棟1階J’S PLACE壁画 《沼の歌-シチリアーナ》 アクリル、キャンバス 縦1939×横9121mm

「ホスピタル・アートは、患者、その家族、医療の現場にたずさわる医師や看護師の心を癒し、病院の空間をよりよいものに変える新たな試みです。複雑で多様な思いをもった人々に静かに語りかける、環境音楽のようなものだと考えています。多くの人が行き交う自治医科大学附属さいたま医療センター外来では、温かみを感じるオレンジや黄色の配色を基調とし、優しく微笑みかける舟人、日常生活と密接している沼と動物、ハスの葉をイメージした作品を制作しました。J’S PLACE!この場所が、心が暗くて下を向いて治療をうける患者さんや、ご家族の顎が少しでも上がり、明るく弾んだ気持ちになれる『薬』となること願っています」。山本容子

2016年10月28日壁画設置  微調整の手直しを入れる

完成後、サイン入れ

2016年10月29日 竣工式典

同センターが「見沼田んぼ」内にあることから、実際の沼や公園にいる動物たちがモチーフになりました。

 

 

 

作品の中で小さなカエルやトンボ(あきあかね)を探したりしながら〝おたのしみ”を見つけてください

 

沼の水面に照り返す柔らかな光と、その中を行き交う舟人、口ずさむ舟歌。椅子はハスの葉をイメージして並べられている。

エントラス横の柱には「静物画シリーズ」4作品の銅版画(ソフトグランド・エッチング、グワッシュ)が掛けられている。

銅版画作品は、2階「はる2」、「ころころ」(『あのひとが来て』マガジンハウス)3階「鳥の歌2」「セレナーデ舟歌」(『エンジェルズ・アイ』講談社)趣の異なる4点が配置されている。

2017年春ごろには、3階部分にオンコロジーセンターや緩和ケア室がオープン。

天井や廊下、病室にはさりげなく控えめでありながら、鳥たちの表情がユーモラスで思わず微笑んでしまう空間が誕生しました。

SANGETSU

「TUGUMI mini」

SANGETSU

「鳥の歌」               「鳥の歌singing」