4月15日刊行!絵でたどる、「不思議の国」と「鏡の国」。16年前からアリスをテーマに描いてきた山本容子の集大成!『アリス!絵で読み解くふたつのワンダーランド』(講談社)2100円(税込) 

 

 *2冊のアリスを絵巻のように構成します

アリスと言えばテニエルの絵が代名詞になるほど、原作ビジュアルが有名ですが、幼い頃から『アリス』を愛読し、〈かわいいだけの少女ではないアリス〉の本質を描き続けてきた山本容子による集大成の画集です。さまざまな時空を絵巻のごとくダイナミックに盛り込み、物語世界を読み解く言葉も入れながら一般向きの大判の画集として刊行いたします。アリスの物語2冊分を1冊にまとめた画集は、他にありません。

 *案内役はアリス自身の「つぶやき」

思いがけず異世界に紛れ込んだアリスが、臆せずに登場人物をコメントし、ときには自分自身を励ますつぶやきは、まさにいまでいう「ツイッター」そのもの。柳瀬尚紀の名訳からアリスの「つぶやき」を引用して絵の中にちりばめ、ワンダーランドを読み進めます。

大きくなったり小さくなったりするアリスの「不思議の国」での変化は〈すごろく〉ページで一目瞭然、チェスの駒の動きに則った「鏡の国」の冒険は〈チェスゲーム〉ページでより興味深く読み取ることができます。また複雑なストーリーの理解を助けるために2作品とも各章ごとのあらすじを添えました。

より深く、さらに楽しく、アリスの物語を再発見することができる画期的な画集です。(担当編集者H.Y)