ごあいさつ
2007年2月11日、建国記念の日に、この「山本容子美術館 LUCAS MUSEUM」を立ち上げ、1年が経ちました。
銅版画を私が初めて発表したのは1975年のことで、この33年間に描きためてきた作品は膨大な数にのぼっています。自分の気力が充実しているうちに、その1点ずつについて、制作当時に立ち返りながら舞台裏を記しておきたい。その切なる願いが、この美術館をつくることを思い立たせました。
私自身による作品解説とともに、いわばWEB上展覧会の形で作品を観ていただく「EXHIBITION」を中心に、私が関わっている最新のプロジェクトなどをお知らせする「INFORMATION」、制作風景や日々の私の横顔をお伝えする「CAFÉ」、そして、私の作品やデザインした品々を手軽にお求めいただける「SHOP」と、4つのコーナーをもうけています。
作品解説や「CAFÉ」コーナーは、長年の友人のひとり、井上真希さんに聞き手をお願いしました。記録者として、また編集者として、一緒にこの美術館を肉づけしていってくれることと思います。2007年の「CAFÉ」では鉄道博物館のステンドグラスの制作風景をご紹介しましたが、今年は新たに「CAFÉ」の中に〈ギャラリー〉と〈サロン〉をもうけ、それぞれ連載を始めました。
「LUCAS MUSEUM」の「LUCAS(ルーカス)」とは、16年をともに暮らし、5年前に天国へ旅立った私の愛犬の名前です。アトリエで制作する私をじっと見守っていた彼は、作品の中にもさまざまな姿で登場していますが、私が芸術をするうえでのパートナーでした。彼へのオマージュの意味をこめ、彼がこの美術館の中で作品とともに生き続けることを願ってその名を冠しました。
この美術館を皆さんとのよりよいコミュニケーションの場にしてゆきたいと思っております。ご意見、ご感想などお寄せいただければ幸いです。
2008年2月11日

