11月1日、国立京都国際会館で開催された、古典への理解を深める「古典の日フォーラム2014」で講演。

テーマは、「山本容子の姫君たち」。イギリスの古典文学『不思議の国のアリス』をモチーフにした自作を紹介しながら、古典の新しい読み方。『源氏物語』に登場する自由で無垢な精神をもった姫君たちは、千年の時を超えて、想像する楽しさを私達に与えてくれるという山本ならではの視点に満ちた講演でした。

撮影:京都新聞社

『源氏物語』『更級日記』『竹取物語』『堤中納言物語』『落窪物語』『とりかへばや物語』……平安時代の姫君たちは想像力と機知にあふれていました。山本容子が自身の幼少時代と重ね合わせながら、千年変わらぬ「少女」の魅力を美しい絵と文で贈る、とびきり贅沢なアートエッセイです。(講談社)¥2808(税込)